中四国・九州地区で第1号ＩＳＯ１４００５を取得

　有機食品の宅配を行っている株式会社B・Y・C（ビ オ・マルシェの宅配）は 、平成25年2月27日、中四国・九州地区において第1号となるＩＳＯ１４００５認証を取得しました。3月26日に廿日市商工会議所にて合格証授与式を行いました。
　ＩＳＯ１４００５とは、環境マネジメントシステムの国際規格のことで、中小企業が環境に配慮した経営に取り組みやすくＩＳＯ１４００１の認証課程を段階別に設定したものです。
　企業など組織のサービスや製品が、どれだけ自然環境の保全に影響を与えるか、それを継続するか、そのためのシステムを構築し、目的の設定→見直し→問題点の改善を繰り返しおこないます。

　認証取得の目的と今後について（株）Ｂ・Ｙ・Ｃ　代表取締役　里重伸二氏は、「当社は創業16年になりますが、以前からこの仕事は環境のためになると思っていました。環境に良いといっても、数字で表すのは難しかったのですが、POCOというフードマイル（※）を数値化する換算式を 用いることで数値化が可能になりました。国内のオーガニック商品を宅配するという当社の業務の魅力を具体化できると考えます。また、個人経営から会社を起こしたので、企業としてしっかりとしたシステムを作りたいと考えていました。廿日市商工会議所へ相談に行き、後日担当した方からＩＳＯ１４００５のことを教えてもらいました。最終的には、ＩＳＯ１４００１を目指しますが、ＩＳＯ１４００５は、当社のような小規模企業でもコストや期間等、取り組みやすいのが良いですね。また、これによって第三者の視点から、自分たちでは気づかないことに気づかせてもらうこともあります。当社は、全国に約２５０件の農家の方と作付契約をしておりまして、農家の方との繋がりが深く、作物ができる過程等を把握していますので、安心できる情報をお客様にお伝えすることができます。システムを構築することで、会社全体で目的を共有し、お客様により確実に表現していきたいと思います。」と話されました。

（※）フードマイル（マイレージ）とは英国の消費者運動家が提唱している概念。輸入相手国からの輸入量と距離を乗じたもので、この値が大きいほど地球環境への負荷が大きいという考えです。日本の「地産地消」という考え方を数量的に裏付けるものと考えられます。
参考：農林水産省HP