ひろしまNPO大賞を受賞しました

　市内で保育事業を行う「キッズＮＰＯ」が平成２５年度ひろしまＮＰＯ大賞に選ばれた。保護者の働き方に合わせた保育サービスの提供、野外授業などによる独自の教育メニューが評価された。吉本理事長は「僕たちが目指しているのは、まち全体が働きやすい環境になることです。そのためには、企業の協力も必要ですし、子育てしながら働きやすい環境をサポートする僕らのような団体の努力も必要です。その取り組みが評価されたことは大変嬉しく思っています。」

　「最初は働くお母さんの応援をしたいと考えていたんですが、保育施設の主役は子供達なんですよね。その子供達が楽しめる環境をつくることが一番大切だと考えています。母親と長い時間会えないなど、大人が気づかない大きなストレスを子供は感じているんですよね。ただの託児ではなく、それをケアできる保育施設にしていきたいと思っています。定期的に実施している「森のようちえん」では、畑や雪山など様々な場所に出かけて、野外ならではの体験を通じて、子供達が色々な発見をしたり、成長していく姿が垣間見えますよ。
　また、従業員１０１人以上の企業には改正育児休業法によって、短時間勤務制度の義務化や父親の育休取得促進など、国として子育てに配慮した雇用制度の推進に力を入れていますが、中小企業では導入している企業も少なくて、制度も充分に認知されていないんですよね。仕事と生活の両立できる環境「ワークライフバランス」の考え方が日本でもようやく注目されてきました。廿日市は子育てがしやすいと言われますが、仕事もしやすいまちと言われるようになりたいですね。
　にこにこキッズでは、地元企業とのタイアップを進めていきたいと思っていまして、今は数社と調整中です。具体的には、提携企業にお勤めの保護者の方には、保育料の割引制度を設けています。これからも機会があれば、地元企業に制度の説明や協力依頼などに行って、ワークライフバランスをどんどん推進していきたいですね。企業にとってもメリットがあると思いますし、働きやすい環境が増えていくということは、まち自体の活力にも繋がると思います。」