ニューズレター2008年6月号(発行:大阪商工会議所)に掲載されました!!

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○“なんとかせなアカン!”との気持ちで21種類の自社商品開発

 昭和34年創業の有限会社アラヤ(所在地:生野区巽西2-4-32 代表取締役:新家毅氏 ℡:6757-7305)は、主として建設機材・塗装用具の製造販売及び板金溶接を行っている。同社のある生野区は工場数・従業員数とも大阪市内で最大であるにも関わらず製造品出荷額では最下位グループに位置する等、零細工場がもっとも密集したモノづくりの町として知られている。これらの零細工場は下請企業として事業維持に努めてきたが、近年、親会社の海外移転・コストダウン要請・海外からの安価な部品調達等により厳しい状況が続いており廃業に至るケースが目立ってきている。
 同社もご多分にもれず毎年減収減益の厳しい状況が続き、このままいけば廃業に至ることも考えられた。そのような状況を打破するため、従来から、「自分の考えたアイデアをいつかは商品化して販売したい」との強い思いを持っていた新家社長は“なんとかせなアカン!”との気持ちで自社商品の開発・商品化に活路を見出すことを決意し、現在では21種類の自社商品を商品化するまでになっている。
その中の一つで同社が最も販売に力を入れているのが「安定缶」である。塗装工が高所で作業する際に塗料を手に持ちやすい容器に入れ替えて作業しているのを目にした社長が「足場の不安定な場所に塗料缶をおければ作業効率がよくなる」との考えから生まれた製品である。どんな形状の屋根にも対応できる工夫が凝らされており、ずれない・倒れないと評判も上々である。
 新家社長のアイデアマンぶりを最もあらわしているのが左の「安定缶ソリ」である。確かに「安定缶」の使用でどんな形状の屋根等にも塗料缶を安定的に置くことかでき作業効率は向上したが、形状の不安定な屋根上をスムーズに移動できたらいいなとの思いから開発された商品である。ハンドル部分は折りたたみも可能で持ち運びやすいような工夫がなされている。
 新家社長は「自分たちがもともと持っている技術をもとにして製品化に取り組んだのではなく、みんなが困っていることは何かを探り製品を開発してきた」と話している。零細工場が従来の下請体質から脱皮し、今後生き残っていく方向性を示しているのではないだろう。(東成・生野支部)

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有限会社アラヤ事業所概要詳細
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大阪府大阪市生野区

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