ザ・ビジネスモールのPRページをはじめ、ホームページのPRやタイトルをつける時
みなさんはどのように作られますでしょうか?

いざ、自社の”ウリ”となる文を作成するとなると、「なかなか良いアイデアが浮かばない」という
お声をお聞きすることがよくあります。

そんな時、貴社の商品・サービスをご利用になられる方は、どのように
インターネットを通じて、貴社を探し問合せをされるか想定して考えてみましょう。

インターネットで発注先を探す、とある企業の例

たとえのお話です。

A子さんはある日、上司に
 「大判ポスター を 1枚だけ作成する必要がある。 
                作ってくれる会社を探してくれ。」

と頼まれました。

これまで会社で大判ポスターを作ったことがなかったため、
A子さんは取引ができそうな会社を、インターネットを利用して探すことに。
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A子さんが、検索エンジン <Yahoo!JAPAN> で 

  「大判ポスター」 

と検索して、取引できそうな会社を探してみると・・・このような検索結果がでました。
   
  A社:お急ぎのポスター印刷ですか

  B社:B0ポスター印刷が2000円!

  C社:大判プリント専門の出力センター

  D社:ポスター大判出力を1枚から発送

      (各社のPRタイトルです)


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ここで、少し問題です。

 ◎ A子さんは、どのPRタイトルをクリックする確率が高いでしょうか?
  また、同時にA子さんはどの会社に仕事を依頼する可能性が高いでしょうか、合わせて考えてみてください。
     (答えは1つです)

上記A-Dの各社がPRしたい 「優位性(差別性)」 は何か。

  また
  A子さん会社のニーズ は何か。

双方の合致性を考えてみましょう。



A社は 「お急ぎの・・・」 とあります。  「スピード」 に自信がありそうです。
     つまり、「速納(即納)」を強調しています。

B社は 「・・・2.000円!」 とあります。 値段に自信がある証拠ですね。
     つまり、「価格(安さ)」を強調しています。

C社は 「大判プリント専門の・・・」 とあります。 
     大判プリント案件なら特殊なことでもできる。 つまり、「専門(特殊)特化」を強調しています。

そして、D社。
  「1枚から・・・」 とあります。 少しの数量からでも受付します、ということですね。          
     もうお分かりかと思いますが、「小ロット対応」を強調しています。


A子さんの上司は、

  「大判ポスター を 1枚だけ作成する必要がある。 
                  作ってくれる会社を探してくれ。」


とA子さんに頼みました。

A子さんは
「早くしろ」  とも、
「安く仕上げろ」  とも、
「特殊なものを準備しろ」  とも、言われていません。
『1枚から』 作ってくれる会社を探すように指示されたわけです。

A子さんが、 「小ロット」 で受けてもらえる会社を無意識に探し、
クリックする確率は D社 が極めて高くなるのではないでしょうか。

そうです。答えは D社 ですね。
正解を選択していただけた方が、多いと思います。
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A子さん(クライアント)の会社の細かいニーズと、D社(サプライヤー・ベンダー)のターゲティングが合致しています。

きっとこの後
A子さんの会社とD社は、取引も成立する確率が高いのではないでしょうか。

D社は 考えられたPRタイトルによって、ホームページを 「仕事につなげる」 ことができそうですね。

インターネットだろうと商売や営業の本質に変わりはありません。


このように、中小企業のウェブ戦術の核は、
部分特化することによる 「 ターゲット と 優位性(差別性) 」 の表現です。

学問的に、中小企業の存在意義とは 「小回りがきくこと」 とよく言われます。
しかし、この例のように
「小回り」 でも具体的には、 「速納(即納)、価格 、専門(特殊)特化 、小ロット対応」 と優位性が細分化されています。

ウェブの世界にも競合企業が当然います。

ですので、はじめてウェブ戦略に取り組まれる方は、
ターゲット を絞り、その人たちに知ってもらいたい自社の 優位性(差別性) をしっかりと考えましょう。

PRタイトルでも、ウェブサイトのコンテンツ(内容)作成でも、それはかわりません。

ターゲットと優位性が見えてきたら、
あとは PRタイトルに、その内容を上手にライティング(文章)ができるかがポイントです。


開拓したい、 ターゲット と、
アピールしたい 優位性(差別性) を考える。


つまり、
自分の会社の 「商売」 や 「営業」 の本質を見つめなおすことです。
時代が変わり、使う道具は インターネット というトレンドなものでも、 商売 や 営業 の本質はかわりません。 
自分の会社と本気で向き合うことが大切なことです。



監修:株式会社フォーバル 「WEBアドバイザーズ」

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