猫の慢性鼻炎の診断と治療

猫の慢性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが長期間続く病気で、多くは過去の猫風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルス感染)の後遺症や、細菌の二次感染が関与しています。慢性的な炎症により鼻粘膜が傷つき、完全な治癒が難しくなる場合もあります。
当院では、症状の経過や生活環境を詳しく問診した上で、鼻腔レントゲンや高精度CT検査を行い、鼻腔内の構造的異常や腫瘍、異物などを確認します。必要に応じて細径内視鏡で鼻腔内部を観察し、病理検査・細菌培養検査を実施します。
治療は、症状緩和を目的とした内科療法(抗菌薬、抗炎症薬、点鼻薬、吸入療法)を中心に行います。重度の鼻づまりや膿性鼻汁がある場合には、麻酔下で鼻腔洗浄を行い、通気性を改善します。
慢性鼻炎は完全に治らない場合もありますが、適切な管理により猫の生活の質(QOL)を大きく向上させることが可能です。長引くくしゃみや鼻水でお困りの際は、早めにご相談ください。
商品サービス情報一覧
企業情報
- 企業名
- しらい動物病院 (事業所概要詳細)
- 所在地
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千葉県佐倉市