犬のまぶた（眼瞼）が腫れている原因を徹底解説｜アレルギー・腫瘍・チェリーアイ対策

犬の目のまわり、特に“まぶた（眼瞼）”が腫れていると気づいたとき、最も大切なのは、どこがどのように腫れているかを冷静に観察することです。本記事では、それを踏まえた上で、症状の部位に応じた原因と対処法を詳しく解説しています。

まず「眼瞼全体が腫れている」場合は、アレルギー反応や免疫介在性の炎症の可能性があります。一方で、「まぶたの一部分だけが腫れている」場合は、**良性腫瘍（マイボーム腺腫、乳頭腫など）や悪性腫瘍（肥満細胞腫、扁平上皮がんなど）**の可能性もあり、注意が必要です。さらに、「眼瞼ではない目のすぐ近くの部位が腫れている」ケースでは、チェリーアイ（瞬膜線の腫れ）や第三眼瞼外反、歯や耳の炎症、さらには頭蓋骨由来の腫瘍といった多岐にわたる原因が考えられます
。

診察では、眼科検査や細胞診が基本となり、必要に応じてレントゲンやエコー検査が行われます。その後、状態に応じて内服・投薬による内科療法、もしくは外科的治療を選択する流れです 。

まとめとしては、目のまわりは皮膚に余裕が少なく、痛みや後遺症につながりやすい重要な部位です。腫れの種類や範囲に応じた正確な診断と治療計画を、できるだけ早く立てることが飼い主さま自身の安心にも、ペットのQOLにもつながります。