【新着ITニュース】 2013年10月分
第1回 第2回 第3回 最終回
とりあえず、これを押さえておけば、あなたも情報通!そんな新着ニュース
を毎週厳選してお届けします! さて、今回のニュースは・・・
…………………………………………………………………………………
◆総務省がパソコン感染防止サービスを開始
総務省は、インターネットからサイト閲覧をした際に、悪質なソフトウエア
に感染することを防ぐ、パソコン感染防止サービスを始めると発表した。これ
は、インターネット関連企業と協力し、11月1日より開始されるものになる
が、こういった国が提供する感染防止サービスは、世界初だと言われている。
具体的なサービスとしては、悪質なソフトウエアを配布する、感染性の高い
サイトの一覧を作成し、閲覧者が該当するサイトを閲覧しようとすると、悪性
サイトの可能性があるといった警告が画面に出されるといったもの。
警告が出た後にも接続を続ける際には、画面をクリックする必要があるため、
知らず知らずのうちにということは回避でき、被害を未然に防げるといったも
ので、既にパソコンが感染している場合にも利用者にその事を知らせる他、サ
イトを管理・運営している側へも対策を講じるように要請するとしている。
参加するネット接続企業11社の顧客約2,728万人が、希望すればこのサー
ビスを利用できるとしており、その数は、日本でパソコンからネット接続して
いる利用者の約7割にあたるとされている。
しかしながら、現在まだそのサービスの全貌は明らかになっておらず、どこ
までやってくれるのか、ウイルス対策ソフトと何が違うのか、残りの3割はど
うフォローしていくのか等、見えていない部分が多いことも事実であり、ウイ
ルス対策ソフトを既に利用している人達にとって、それ以上の安全面での意味
があるのかどうか等、まだ不透明な部分も多いが、少なからずこれまでウイル
ス対策等をしていなかった利用者達には有益なサービスとなるだろう。
また、総務省では、「国民のための情報セキュリティサイト」を開設してお
り、ここでは、情報セキュリティの基礎知識から、一般利用者はもちろん、企
業や組織の対策、これまでの事例等も掲載されている。
・国民のための情報セキュリティサイト(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.html
インターネットという土壌から拡がる危険は、年々手を変え品を変えては拡
大している。最近では、「ボット」という、コンピュータを悪用することを目
的として作られたプログラムが流行しており、これに感染してしまうと、悪意
を持った攻撃者が遠隔操作で外部からコンピュータを操作し、迷惑メールの大
量配信や、個人情報を盗み出すスパイ活動をおこなったりする。
突然、インストールした覚えのないソフトウエアが起動していたら要注意。
誰かが何かをしてくれるとあぐらをかいていると、知らず知らずのうちに感染
していたり、踏み台にされていたりすることもあるかもしれない。
総務省が提供するサービスには期待したいところだが、あくまでも注意する
のは自分であるということは忘れないでいたいところだ。
最近流行っている「ボット」については、下記の「サイバークリーンセンター」
で詳しく掲載されている。「ボット」とは何なのか、実際に感染しているとど
ういった画面が出て来るのか、感染してしまった場合にはどうすればいいのか
等が掲載されているのか、駆除ツールもダウンロードできるようになっている
ので、自分のパソコンが、”悪意を持った流行り”に乗ってしまっていないか、
一度チェックしてみてはいかがだろう。
・サイバークリーンセンター
https://www.ccc.go.jp/index.html
…………………………………………………………………………………
◆無料授業動画サイトで大学受験のための勉強を
夏の暑さもようやく落ち着き、秋になると心に余裕が持て、色々なことに挑戦
してみたくなる人も多いのではないだろうか。
食欲、読書、スポーツと、いろんな秋の過ごし方があり、勉強にも良い季節だ。
近年、年を重ねてからでも大学受験をしたいと勉強を始める人も多くいて、そ
れは決して珍しいことでもなくなってきた。
そこで今回は、東大生が作った無料授業動画サイト「manavee」を紹介
したいと思う。何かにチャレンジする秋、勉強を選択する方に、ぜひ活用して
ほしいサイトだ。
・manavee
http://manavee.com/
「manavee」は、平成22年から始まったインターネットサイトで、講
師は学生や社会人がつとめ、月間の利用者は約5万人にのぼる人気サイトだ。
「manavee」では、インターネットに接続できる環境さえあれば、無料
で大学受験のための勉強ができる。特徴的なのは、動画授業だというところ。
実際に授業が進んでいく過程で、先生という人間が目の前に形として見えると
いうことは、紙の資料より、画面だけの資料よりも取っつきやすいと感じるだ
ろう。
社会人として働きながら、大学受験を目指している人は、勉強できる時間が限
られているが、動画授業を見ながら大学受験のための勉強が好きな時間に好き
なだけ、無料で学べるという所がありがたい。
「manavee」のスタートは、大学受験における個々人の才能・努力以外
の地理的・経済的な環境格差を埋めるために始まったサイトであるが、時間の
とりにくい社会人の新しい挑戦の足掛かりとしても役立つサイトになるだろう。
…………………………………………………………………………………
◆今までとこれからを繋ぐ「Windows 8.1」提供開始
10月18日、日本マイクロソフトは、「Windows 8.1」の提供を
開始した。「Windows 8」の利用者には無償提供、旧バージョン利用
者にはパッケージ版とダウンロード版を用意している。
「Windows 8.1」は、昨年10月に提供が開始された「Windows
8」からのアップグレード版で、8から8.1というわずかな差から、あまり
大きく取り上げられてはいないが、「Windows 8」ユーザーにとっては、
使いやすくなったと実感できる”0.1”になっている。
「Windows 8」では、画面に指を触れてスマートフォンのように操作
するタッチ機能と、画面にボタンが並べられたデザインの目新しさが話題を呼
んだが、画面デザインの変更によって、従来のWindowsで画面左下にあっ
たスタートボタンがなくなり、ユーザーからは、”スタートボタンがないのは
使いづらい”との声が多くあがっていた。
「Windows 8.1」では、この声を受け、スタートボタンを復活させ
ている。これまでずっと見てきたものがあるだけで、画面は一気に使いやすく
なったと感じられることだろう。
また、「Windows 8」では、画面にボタンが並ぶ新しいデザインを売
りにした反面、やはり一気に目で見て変わったと感じる部分なだけに、何とな
く躊躇してしまうといった声が多かったことに対し、「Windows8.1」
では、その声にこたえる形で、これまでと同じように壁紙を配置できるように
なっている。
目新しいことだらけだった「Windows 8」も、ユーザーの声を受け、
「Windows 8.1」では、従来のWindowsに寄せてきたという
印象を受ける。一段抜きで登った階段を、Windows側が一段だけ歩み寄
て来たとも感じられることだろう。
しかし、着実に階段は登っている。「Windows 8.1」のブラウザは、
「Internet explorer 11」を標準搭載しており、このブ
ラウザは高速化とWeb標準化、タッチ操作を最適化したブラウザになってい
る。
また、Windowsユーザーは、Macintoshの画面を見た時に、ま
ずフォントの違いに気が付くだろう。Macintoshユーザーの多くは、
Windowsの画面を見て、フォントが固い・フォントが可愛くないという
印象を持つ人も多い。Macintoshがずっと根強く愛されている理由の
1つにはやはりフォントの可愛さもあるだろう。
そういった声を聞いてか聞かずか、「Windows 8.1」では、新日本
語フォントである「游(ゆう)ゴシック」「游(ゆう)明朝」を実装している。
「Windows 8.1」搭載のPCやタブレットは既に発売開始されてい
るので、今までとこれからの間をつなぐバージョンとして、一度目で見て感じ
てみてはいかがだろうか。
・Windows 8.1
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/features#personalize=startscreen
…………………………………………………………………………………
◆お風呂の水面がディスプレイになる「アクアトップディスプレイ」
毎年秋に開催されている、「デジタルコンテンツEXPO」をご存知だろうか。
・デジタルコンテンツEXPO
http://www.dcexpo.jp/
「デジタルコンテンツEXPO」は、コンテンツ分野で活躍する研究者やクリ
エイター、企業関係者等が参加し、最新の情報を交換する場として、毎年開催
されており、今年は、10月24日から26日までの3日間、日本科学未来館
にて開催された。
この中で、電気通信大学情報システム学小池研究室が研究・開発した「アクア
トップディスプレイ」が大きな話題を呼び、Innovative
Technologies特別賞を受賞した。
・国立大学法人 電気通信大学
Innovative Technologies特別賞を受賞
http://www.uec.ac.jp/news/prize/2013/20131028-1.html
「アクアトップディスプレイ」は、いわば”お風呂用インターフェイス”であ
り、お風呂の水面をそのままディスプレイにするというものだ。
今の時代、お風呂にスマートフォンを持ち込む人も少なくはないし、お風呂専
用の音楽用プレーヤーや映像用プレーヤーも多く発売されており、お風呂の時
間をより楽しめるツールは多く存在するが、お風呂の水面そのものをディスプ
レイにしてしまうというのはとても斬新だ。
「アクアトップディスプレイ」では、プロジェクターを用いて水面に映像を投
影するが、水面に浮かんだアイコンや画像、ボタンといったものは、実際に指
で掴んだり離したりといった操作ができるだけでなく、水の動きを利用してス
クロールするので、ゆらりゆらりとした風情あるスクロールの動きも特徴的だ。
基本的な操作は勿論だが、水に映ったアイコンをすくって他のアイコンに重ね
るドラッグ&ドロップの動作も楽しい。
シューティングゲーム等を起動すれば、撃った瞬間に水しぶきがはねるなど、
臨場感のある効果も楽しめる。浴槽底にスピーカーを設置すれば、水面下から
効果音も響き、迫力も倍増する。
「アクアトップディスプレイ」は、プロジェクターと「Kinect」を使用
するが、「Kinect」からの赤外線も感知するため、水面の深度を把握し
たり、水面から現れた手や指を明確に感知することができる。これにより、水
面上だけではなく、水面下からの動きにも対応する。
・Kinect(キネクト)- ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/Kinect
例えば、大きな施設のプールで使用されれば、画期的かつ美しい水面ショーが
期待できるだろう。屋内施設だけではなく、湖や海といった自然と最新技術が
融合したりといったことも期待できるかもしれない。
現在も研究は続いており、小型化・一体化されれば、一般家庭用にも提供され
るかもしれないとのことで、期待は高まるばかりだ。
動画も公開されているので、興味のある方は見てみてはいかがだろう。
・AquaTop Displau
http://www.youtube.com/watch?v=6lyudeTqggE
とりあえず、これを押さえておけば、あなたも情報通!そんな新着ニュース
を毎週厳選してお届けします! さて、今回のニュースは・・・
…………………………………………………………………………………
◆総務省がパソコン感染防止サービスを開始
総務省は、インターネットからサイト閲覧をした際に、悪質なソフトウエア
に感染することを防ぐ、パソコン感染防止サービスを始めると発表した。これ
は、インターネット関連企業と協力し、11月1日より開始されるものになる
が、こういった国が提供する感染防止サービスは、世界初だと言われている。
具体的なサービスとしては、悪質なソフトウエアを配布する、感染性の高い
サイトの一覧を作成し、閲覧者が該当するサイトを閲覧しようとすると、悪性
サイトの可能性があるといった警告が画面に出されるといったもの。
警告が出た後にも接続を続ける際には、画面をクリックする必要があるため、
知らず知らずのうちにということは回避でき、被害を未然に防げるといったも
ので、既にパソコンが感染している場合にも利用者にその事を知らせる他、サ
イトを管理・運営している側へも対策を講じるように要請するとしている。
参加するネット接続企業11社の顧客約2,728万人が、希望すればこのサー
ビスを利用できるとしており、その数は、日本でパソコンからネット接続して
いる利用者の約7割にあたるとされている。
しかしながら、現在まだそのサービスの全貌は明らかになっておらず、どこ
までやってくれるのか、ウイルス対策ソフトと何が違うのか、残りの3割はど
うフォローしていくのか等、見えていない部分が多いことも事実であり、ウイ
ルス対策ソフトを既に利用している人達にとって、それ以上の安全面での意味
があるのかどうか等、まだ不透明な部分も多いが、少なからずこれまでウイル
ス対策等をしていなかった利用者達には有益なサービスとなるだろう。
また、総務省では、「国民のための情報セキュリティサイト」を開設してお
り、ここでは、情報セキュリティの基礎知識から、一般利用者はもちろん、企
業や組織の対策、これまでの事例等も掲載されている。
・国民のための情報セキュリティサイト(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.html
インターネットという土壌から拡がる危険は、年々手を変え品を変えては拡
大している。最近では、「ボット」という、コンピュータを悪用することを目
的として作られたプログラムが流行しており、これに感染してしまうと、悪意
を持った攻撃者が遠隔操作で外部からコンピュータを操作し、迷惑メールの大
量配信や、個人情報を盗み出すスパイ活動をおこなったりする。
突然、インストールした覚えのないソフトウエアが起動していたら要注意。
誰かが何かをしてくれるとあぐらをかいていると、知らず知らずのうちに感染
していたり、踏み台にされていたりすることもあるかもしれない。
総務省が提供するサービスには期待したいところだが、あくまでも注意する
のは自分であるということは忘れないでいたいところだ。
最近流行っている「ボット」については、下記の「サイバークリーンセンター」
で詳しく掲載されている。「ボット」とは何なのか、実際に感染しているとど
ういった画面が出て来るのか、感染してしまった場合にはどうすればいいのか
等が掲載されているのか、駆除ツールもダウンロードできるようになっている
ので、自分のパソコンが、”悪意を持った流行り”に乗ってしまっていないか、
一度チェックしてみてはいかがだろう。
・サイバークリーンセンター
https://www.ccc.go.jp/index.html
…………………………………………………………………………………
◆無料授業動画サイトで大学受験のための勉強を
夏の暑さもようやく落ち着き、秋になると心に余裕が持て、色々なことに挑戦
してみたくなる人も多いのではないだろうか。
食欲、読書、スポーツと、いろんな秋の過ごし方があり、勉強にも良い季節だ。
近年、年を重ねてからでも大学受験をしたいと勉強を始める人も多くいて、そ
れは決して珍しいことでもなくなってきた。
そこで今回は、東大生が作った無料授業動画サイト「manavee」を紹介
したいと思う。何かにチャレンジする秋、勉強を選択する方に、ぜひ活用して
ほしいサイトだ。
・manavee
http://manavee.com/
「manavee」は、平成22年から始まったインターネットサイトで、講
師は学生や社会人がつとめ、月間の利用者は約5万人にのぼる人気サイトだ。
「manavee」では、インターネットに接続できる環境さえあれば、無料
で大学受験のための勉強ができる。特徴的なのは、動画授業だというところ。
実際に授業が進んでいく過程で、先生という人間が目の前に形として見えると
いうことは、紙の資料より、画面だけの資料よりも取っつきやすいと感じるだ
ろう。
社会人として働きながら、大学受験を目指している人は、勉強できる時間が限
られているが、動画授業を見ながら大学受験のための勉強が好きな時間に好き
なだけ、無料で学べるという所がありがたい。
「manavee」のスタートは、大学受験における個々人の才能・努力以外
の地理的・経済的な環境格差を埋めるために始まったサイトであるが、時間の
とりにくい社会人の新しい挑戦の足掛かりとしても役立つサイトになるだろう。
…………………………………………………………………………………
◆今までとこれからを繋ぐ「Windows 8.1」提供開始
10月18日、日本マイクロソフトは、「Windows 8.1」の提供を
開始した。「Windows 8」の利用者には無償提供、旧バージョン利用
者にはパッケージ版とダウンロード版を用意している。
「Windows 8.1」は、昨年10月に提供が開始された「Windows
8」からのアップグレード版で、8から8.1というわずかな差から、あまり
大きく取り上げられてはいないが、「Windows 8」ユーザーにとっては、
使いやすくなったと実感できる”0.1”になっている。
「Windows 8」では、画面に指を触れてスマートフォンのように操作
するタッチ機能と、画面にボタンが並べられたデザインの目新しさが話題を呼
んだが、画面デザインの変更によって、従来のWindowsで画面左下にあっ
たスタートボタンがなくなり、ユーザーからは、”スタートボタンがないのは
使いづらい”との声が多くあがっていた。
「Windows 8.1」では、この声を受け、スタートボタンを復活させ
ている。これまでずっと見てきたものがあるだけで、画面は一気に使いやすく
なったと感じられることだろう。
また、「Windows 8」では、画面にボタンが並ぶ新しいデザインを売
りにした反面、やはり一気に目で見て変わったと感じる部分なだけに、何とな
く躊躇してしまうといった声が多かったことに対し、「Windows8.1」
では、その声にこたえる形で、これまでと同じように壁紙を配置できるように
なっている。
目新しいことだらけだった「Windows 8」も、ユーザーの声を受け、
「Windows 8.1」では、従来のWindowsに寄せてきたという
印象を受ける。一段抜きで登った階段を、Windows側が一段だけ歩み寄
て来たとも感じられることだろう。
しかし、着実に階段は登っている。「Windows 8.1」のブラウザは、
「Internet explorer 11」を標準搭載しており、このブ
ラウザは高速化とWeb標準化、タッチ操作を最適化したブラウザになってい
る。
また、Windowsユーザーは、Macintoshの画面を見た時に、ま
ずフォントの違いに気が付くだろう。Macintoshユーザーの多くは、
Windowsの画面を見て、フォントが固い・フォントが可愛くないという
印象を持つ人も多い。Macintoshがずっと根強く愛されている理由の
1つにはやはりフォントの可愛さもあるだろう。
そういった声を聞いてか聞かずか、「Windows 8.1」では、新日本
語フォントである「游(ゆう)ゴシック」「游(ゆう)明朝」を実装している。
「Windows 8.1」搭載のPCやタブレットは既に発売開始されてい
るので、今までとこれからの間をつなぐバージョンとして、一度目で見て感じ
てみてはいかがだろうか。
・Windows 8.1
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/features#personalize=startscreen
…………………………………………………………………………………
◆お風呂の水面がディスプレイになる「アクアトップディスプレイ」
毎年秋に開催されている、「デジタルコンテンツEXPO」をご存知だろうか。
・デジタルコンテンツEXPO
http://www.dcexpo.jp/
「デジタルコンテンツEXPO」は、コンテンツ分野で活躍する研究者やクリ
エイター、企業関係者等が参加し、最新の情報を交換する場として、毎年開催
されており、今年は、10月24日から26日までの3日間、日本科学未来館
にて開催された。
この中で、電気通信大学情報システム学小池研究室が研究・開発した「アクア
トップディスプレイ」が大きな話題を呼び、Innovative
Technologies特別賞を受賞した。
・国立大学法人 電気通信大学
Innovative Technologies特別賞を受賞
http://www.uec.ac.jp/news/prize/2013/20131028-1.html
「アクアトップディスプレイ」は、いわば”お風呂用インターフェイス”であ
り、お風呂の水面をそのままディスプレイにするというものだ。
今の時代、お風呂にスマートフォンを持ち込む人も少なくはないし、お風呂専
用の音楽用プレーヤーや映像用プレーヤーも多く発売されており、お風呂の時
間をより楽しめるツールは多く存在するが、お風呂の水面そのものをディスプ
レイにしてしまうというのはとても斬新だ。
「アクアトップディスプレイ」では、プロジェクターを用いて水面に映像を投
影するが、水面に浮かんだアイコンや画像、ボタンといったものは、実際に指
で掴んだり離したりといった操作ができるだけでなく、水の動きを利用してス
クロールするので、ゆらりゆらりとした風情あるスクロールの動きも特徴的だ。
基本的な操作は勿論だが、水に映ったアイコンをすくって他のアイコンに重ね
るドラッグ&ドロップの動作も楽しい。
シューティングゲーム等を起動すれば、撃った瞬間に水しぶきがはねるなど、
臨場感のある効果も楽しめる。浴槽底にスピーカーを設置すれば、水面下から
効果音も響き、迫力も倍増する。
「アクアトップディスプレイ」は、プロジェクターと「Kinect」を使用
するが、「Kinect」からの赤外線も感知するため、水面の深度を把握し
たり、水面から現れた手や指を明確に感知することができる。これにより、水
面上だけではなく、水面下からの動きにも対応する。
・Kinect(キネクト)- ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/Kinect
例えば、大きな施設のプールで使用されれば、画期的かつ美しい水面ショーが
期待できるだろう。屋内施設だけではなく、湖や海といった自然と最新技術が
融合したりといったことも期待できるかもしれない。
現在も研究は続いており、小型化・一体化されれば、一般家庭用にも提供され
るかもしれないとのことで、期待は高まるばかりだ。
動画も公開されているので、興味のある方は見てみてはいかがだろう。
・AquaTop Displau
http://www.youtube.com/watch?v=6lyudeTqggE