有限会社 池田木型製作所
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 秋田市土崎港 セリオンタワー近くの鋳造用の型屋さん  JR秋田駅から車で20分、土崎駅から徒歩15分です。
用語説明smiley(型に関する事を記していきます。)

鋳造(ちゅうぞう)って何?
 
砂に木型等を埋め、突き固めた後に取り出した空間(砂型)に、溶けた金属を流し込み、製品を作る技術の事を鋳造と言います。
 
砂型鋳造とは
昔から使われてきた技法で、戦う武器だったり、仏像や、寺院の鐘なんかに使われてきました。
現在は、軽量化により、GFRPなど軽量で強度のある素材に置き換えられて来てはいるものの、自動車や鉄道車両、建設機械やポンプなど、産業界のあらゆる金属部品に使われています。
 
 
 
・砂型鋳造は、砂で構成された型に溶かした金属を流し込んで成型する鋳造法です。
 
一般的な砂型鋳造法の特徴(大まかに記します。)は下記のようになります。
 
 
・木で型を作る為、型の製作費用が大量生産向けの金型より安価である。
 
・木型を使うため、製品化の期間が短くて済む。
 
・かなり大きな金属製品でも製作が可能。(金型だと寸法に限界がある。)
 
・木型を使用する等の為、小、中ロット生産に向く。
 (木型が数百から数千ロットだとすると金型鋳造は数万、数十万ロット)
・自然冷却の為、金型を使用した鋳造よりも、若干機械的性質が劣ってしまう。
 
・金型鋳造に比べ、若干鋳肌(表面)が劣る。(こちらは砂の粒度がよくなり
大分改善されています。)
 
 
木型って何
木型には、お菓子の型や、工業用デザインの外観や確認のために使う原寸大モックアップ、靴用の木型や、砂型鋳造に使用する、鋳造用木型などがあります。
 
数十年前までは、木型職人さんが、手でのみ、カンナ等、もしくは木工機械を使って作っていました。
徐々に、CAD、CAM、工作機械を使用して機械で自動加工にて型を作ることが主流となっていき、木型用の素材も樹脂ブロック(ケミカルウッド)等も使われるようになってきました。
 
また、昨今は更に技術が進展し、3Dプリンターで作った部品を、型に使用したり、木型(原型)の製作手法も多岐にわたってきています。
 
鋳物の収縮率
 
製品は2次元図面、3Dデータで、鋳造業者さんや型やさんに指示されますが、
例えば、100mmの鋳物製品を作るとすると、その為の木型を100mmで作ると微妙に小さな鋳物製品が出来上がってしまいます。
実は、金属の大部分は、冷却すると収縮します。その収縮率は素材ごとに決まっていて、型屋さんは、木型を作るときに収縮率を考慮して製作しています。
鋳物になったときに1000mmの製品ならば、1008mmで作る、1010mmで作るなどです。
そうしないと、図面寸法の物ができません。
 
型の抜勾配について
 
木型は繰り返して使われるため、砂に埋めたら一回で壊れたら困ります。
抜く際に抜きやすくする為に、必要最低限の角度を型の側面に付けてあります。
自分もよく食べましたが、ぷっちんプリンの裏の突起をぷちっと折ると、側面が斜めになっていて、更に裏から空気が入ってくるため、皿にきれいに抜け落ちてきますよね?
そうです。あの感覚です。型には勾配(側面角度)が必要なんです。