アクア・シェルパワー（貝殻浄化貯水システム）

従来、雨水利用を行うためには、貯水した雨水に対してろ過・除塵、簡単な浄化等を行う必要があり、そのための施設費用およびランニングコストがかかっていました。
本技術は、ホタテ貝殻のろ過・浄化効果を利用して、これらの施設を不要とし、雨水利用を促進する工法です。
貯水槽への雨水の流入部と水利用のための取水部との間に、貯水槽に対して横断的に浸透桝を設け、焼成・粉砕処理を施したホタテ貝殻を土木用ネットに詰めたものをこの浸透桝の中に設置します。
ホタテ貝殻を貯水槽の最高水位面よりも少し上まで入れることで、集水・貯水した雨水等が必ずホタテ貝殻と接触するため、ホタテ貝殻によるろ過・浄化効果が得られるのです。
また、ホタテ貝殻の洗浄、ホタテ貝殻の補充などは、桝の上からネットごと吊り上げて実施するため、非常に管理がしやすいという側面もあります。
クロスウェーブによる空隙貯留方式の雨水貯留槽とすることにより、安価にかつ短工期で施工することが可能です。