単板とは別名ツキ板あるいは突板とも言われますが、銘木を有効利用した内装材です。

ツキ板とは突板とも書き、樹齢200年以上の選りすぐりの銘木を紙状に薄く突いた表面化粧材の総称です。このツキ板を基材に貼ることにより、描き途切れないデザインパターンを作り出すことができ、同一柄が広範囲にわたって連続したリズミカルな意匠を奏でます。
ツキ板は限られた資源からその有用性を最大限に引き出しエコロジカルな内装材として最も適材適所な素材です。
「木材製品を利用することは反エコロジー？」

インテリアに「木」を推奨するロハス的理由
◇「人＋木＝休」 近年、この文字の意味するところが少しづつ科学的に解明されています。
１／ｆゆらぎ模様の「杢」、「手触り」、「香り」以外の特性で、本物の木目が目にやさしいと感じたことはありませんか？
「杢」の細胞構造が目に有害な紫外線を吸収して、長波長の目にやさしい光として返してくれているからです。
顕微鏡で拡大してみると、木目には無数の小さな凹凸があり、この凹凸を構成しているセルロース、ヘミセルロース、リグニンなど木の繊維質が光を分散反射してくれることで私たちの目を守ってくれます。

◇鉄、アルミニウム、コンクリートを製造する時の消費エネルギーはそれぞれ木の７０倍、３００倍、１．３倍。
アメリカ合衆国のように森林を単なる資源としてではなく次代の人類に引き継ぐべき貴重な産物として法を定めて 森林の保護育成につとめている国もあります。
また樹木が光合成によって吸収した二酸化炭素は、木材製品となった後も立ち木の際に吸収した炭素として固定化、保持し続け地球を守ってくれます。

CO2の吸収率の低下した樹齢の高い銘木、朽ち果てる前の大木をツキ板として有効利用し、伐採量が年間成長率を上回らなければ、計画再植林によって積極的に地球温暖化を防止できます。
インテリアに木製品を取り入れることは一つの地球環境の維持、保全＝サスティナビリティなライフスタイル選択肢です。