ニューズレター2009年1月号(発行:大阪商工会議所)に掲載されました!!

○不況に強い小規模製造業者

今般の深刻な景気後退で、ほとんどの小規模製造業者は、その経営の悪化に苦しんでいる。しかし、このような状況の中でも、安定的に売り上げ、利益を確保している企業もある。
株式会社友渕製作所もそのひとつである。同社は、創業1958年、資本金1000万円、小規模なブラインドリベット専業メーカーである。
ブラインドリベットとは、ボルト・ナットの代わりに使う物で、フランジとシャフト(マンドレル)の二つの部品から出来ている。下穴を開けた数枚の材料を締結するもので、ボルト・ナットと違って、裏からナット等を押さえる必要なく片側からの作業でかなり強力に締結でき、振動でゆるむこともないなどのメリットを持つ。
これまで同社が長期にわたり安定的な経営を続けてきた特徴には、つぎのようなものがある。
(1)品質に厳しい国内市場のため、ISO9001の認証も取得している。同社は2つの材料(フランジとシャフト)の組み込みのみで、その材料も他社工場から購入する。もともと鋲螺の卸売り業であるので、トレーサビリティを含め品質管理は整備されており、また、品揃えや細かなサイズにも対応できる。
(2)製品のブラインドリベットは、自動車等機械や建設土木等広汎な産業で使われるものであるため、特定の業種の好不況にはあまり左右されない。同社の直接の販売先は、ねじの専門商社である。
(3)また、材料から製造する設備や工場を持つメーカーと異なり、上記のような加工製造が中心であるので、受注が少なければ、材料会社への注文を減らせばよく、自社で在庫を抱えることもあまりない。
(4)さらに、工場は組み込みのための工場だけであり、それ以上の設備投資は必要ない。
古谷社長は、「創業以来、常にお客様と需要家各位のニーズに応え、斬新なアイデアを追求し締結部品の研究に努めております。新しい時代に即した新製品を開発される際には、必ずその製品に見合った合理的な部品が要求される、その様なときには、是非とも弊社へお申し付けください」という。
今後の景気後退がどこまで影響するかは見えないが、同社は専門性と小回り性、在庫負担や工場設備投資負担のリスクを軽減した優れたビジネスモデルでこれからも安定的な経営が期待される。(北・都島・福島支部)

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株式会社友渕製作所事業所概要詳細
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大阪府大阪市都島区

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