誇りと使命感を持って良い物作りに励んでいる会社

有限会社船本製作所は、精密機械部品から特殊ボルト特殊ナット又は針金穴から穴ケア全般までの加工を行っている。
同社が特に得意としているものは、スリーブ加工であり、また、肉厚の薄いものを変形無く丸く削ることを得意としている。
同社のセールスポイントは、①小さい径状は10ミリφから、大きい径状は1500ミリφまで、図面さえいただければ完成品としてお渡しする。②熟練工が多く、その知恵や技術、ノウハウを最大限に活用し、出来る限りご要望通りの製品化を心掛けている。③また、自社の設備範囲内の加工に限定せず、各分野に特化した協力工場と連携することで、高い技術を用いた高品質の製品を提供する。④材料支給、材料持ちに関しても、いずれも対応可能。⑤社長の船本結男氏は、平成19年2月に厚生労働省委託の高度熟練技能者として認定されたとおり高度の技術を持っている。
上記のように人に誇れる高い技術力を持っておられると同時に「モノ作り」に対する熱い想いと夢を持っているのが、当社の一番の強みでもある。
社長に、今後のビジョンを、次のように語ってもらった。「夢はモノ作りという仕事が若い人達に、なってみたい職業と言われるようになること。その為には良い物が作れれば、生活はできると、思ってもらわなければいけない。経営者として、それは簡単な事ではない。しかし、自分も、働いてもらっている人も夢が持てる環境であり続けたい。その為には、世の中が、景気が悪くてもビクともしない会社でありたいことです。これからは、町工場も営業力が必要だと思います。経営者もしくは専務という立場の人が、するのでしょうが、営業も加工も検査も見積りも帳面もとなると、慣れるまではかなり大変です。そこが、町工場の後継ぎ不足の要因でしょうが、それでも、良い物作りに妥協せずにやっていきたい」モノ作りに妥協しない強い信念と誇りをもった同社の今後の発展に期待したい。（此花・西・港支部）
（※ニューズレター234号（発行：大阪商工会議所・2010年6月25日）より抜粋）