蛍光灯から始める節電～カットワンで安全・確実・簡単に～

今年（平成23年）３月11日、東日本を襲った未曾有の大災害である「東日本大震災」が発生した。原子力発電所の脆弱性が露呈したことにより、日本各地の原子力発電所が点検後再稼働できない状況となっている。その結果、より一層の節電がここ関西圏でも求められており、電気を作る発電側では発電効率の向上が、一方電気を使う側では、節電を基にしたライフスタイルやビジネススタイルの変革が期待されている。
そんな状況の中「費用や設置時間をかけずに安全、確実、簡単に、しかも即効性のある節電はできないか」という命題に取組み、身近にある蛍光灯から節電できるシステムをその回答として具現化した企業が当天王寺・阿倍野支部管内にある。
大石工業株式会社は、株式会社日本エナジー研究所と共に日本中に普及している２灯用蛍光灯器具から始められる節電システム“カットワンシステム”を開発された。
この“カットワンシステム”は、通常２灯単位で点灯する２灯用蛍光灯から１灯を取り外し、変わりに高性能反射板と点灯回路を組み込んだダミー管を設置、２灯用蛍光灯器具を安全、確実かつ簡単に１灯のみ点灯することで電力消費を40％以上減少させて節電を図るという画期的なシステムである。また、開発に当たっては導入費用をできるだけ抑えることや「誰でも簡単に取り付け可能」とするため「設置するための特別な器具や工事が伴うことのないよう」配慮。また、蛍光灯管球を１本しか使用しないため、２灯使用に比べ廃棄物も１本分と節電だけではなく廃棄物処理面でも環境に配慮した製品であるとも言えよう。
大石代表は「当社の製品は“蛍光灯から始める”小さな節電省エネ製品ではあるが“塵も積もれば山となる”の例えあり。この節電技術が日本全体の電力不足解消に、また地球環境保護の一環に少しでも役立てば、私の長年考えてきたことの正しさの証明になる」と殺到する注文にも“普及第一”と薄利で対応され、またそんな忙しい最中でも次なる節電省エネ機器開発へと、常に視線は時代の先へと注がれておられる。※本製品はYouTube（URL：http://www.youtube.com/watch?v=kJPC93Q0BmM）にて公開中である。（平成23年７月１日現在）（天王寺・阿倍野支部）
（※ニューズレター247号（発行：大阪商工会議所）より抜粋）