フリーブレンド工法(FBI)の発明により、創業以来増収を続ける元気企業

株式会社第一精工舎は、プラスチック製品の製造業であり、オリジナルの製造システムであるフリーブレンド工法(FBI)を開発した。
FBIと従来の工法の大きな違いは、原料配合からペレット加工の工程を経ることなく射出成型できることである。これにより、これまで処分されてきた「製造の廃棄物」を回収・粉砕・ブレンドし、新素材として有効活用できるようになった。
そして、いち早くこのFBI工法に目をつけたのが、現在の主要取引先である住宅設備関連の上場企業である。やがて、この工法が次第に注目されるようになり、昨年、上場企業の商社が販売代理店となった。
さて、今回の取材を通じて、同社の成長のポイントを次のようにまとめてみた。第一にプラッスチック製品の製造において、設計から試作、金型製作、製造、納品までのワンストップサービスを提供している。次に、企業廃材を利用し、顧客のコストダウンへの要求対応と環境問題を同時にクリアしている。自社開発した製造工法であるFBIシステムの存在。FBI工法で製造された新素材に対する物性保証の安心サービスを提供。最後に、材料開発などの研究力の高さと企画提案の速さなどである。
大阪で商売するなら、企業にとって有用な情報が収集することができると2005年に大阪商工会議所の会員になり、2010年「大阪勧業展」に初めて出展した。出展当日に、マスコミの取材をうけ、TV放映されるなど勧業展出展の効果は大きかったという。また、同所の情報提供により、府内の高い技術や優れた製品を持つものづくり中小企業を発掘・顕彰する「大阪ものづくり優良企業賞2010」に応募し、「優良企業賞」を受賞する。
取材の最後に「今期は創業10年目であり、組織が拡大するとどうしても大企業病に陥る傾向がある。創業時を振り返り、中小企業の強みである機動性と柔軟性をフルに発揮して、トップセールスを引き続き実践していく。そして再生不能とされてきた企業廃材を市場に再生資源としてリターンできるリーダー企業をめざす。オンリーワンではなくナンバーワンです」と明確なビジョンを示された社長と同社の今後の成長が楽しみである。(此花・西・港支部)
(※ニューズレター241号(発行:大阪商工会議所)より抜粋)

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