「一点荷重転がり疲労試験機」で特許取得 トルク3倍関節の開発でサポイン事業採択

「一点荷重転がり疲労試験機」で特許取得 トルク3倍関節の開発でサポイン事業採択

有限会社吉則工業(よしのりこうぎょう)(所在地:大阪市西淀川区福町1-1-7)は1960年に実父が創業し、ユーザーの立場に立った機械作りをモットーに設備機械の設計製作を行ってきた。
2007年には下請けからの脱却を目指して独自製品の開発に大きく舵をきり、以来、疲労試験機の種類拡充で大阪府の経営革新計画の承認企業を皮切りに、今年は複数の大学の研究機関に軽荷重試験機(写真・右)を納入、その際にはマル経融資が搬送用の車両の増強に一役買っている。また、9月には日本公庫の国際協力機構(JICA)活動への参画にも金増氏が協力し、中小企業金融支援の事例研修として海外研修団の訪問を受け入れている。
同社の強味は設計・製作から制御、据え付けまで一貫して提供できることにある。注目の「一点荷重疲労試験機及び試験方法」は、4つのベアリングを使って鋼球を保持し、任意の負荷で軸を回転させると鋼球も回る独自の機構で、実際の稼働状況と同じ転がり摩擦を可能にしたもの。特許出願後2年を経て、今年4月特許確立、6月登録、さらに現在は重荷重の疲労試験機も開発途上にある。
一方、特許出願中の小型独立関節の軽量化技術の開発では、九大との共同研究で経産省平成22年度「戦略的基盤技術高度化支援事業」(サポイン)に二足歩行用ロボット関節の開発プロジェクトとして採択され、3年を経て波動歯車装置とモーターを偏芯軸で3倍トルクを実現した。 
現在、年末にテレビ放映が予定される『ロボットバトル』では、2メートルロボット(写真・左)の肩にもこの関節を導入し、様々な秘密アイテムとともにパワー全開で勝利を引き寄せようと、ロボットプロジェクトメンバーと共同作業に加わる毎日である。
支部では、ロボットプロジェクトチームによる本命の二足歩行の4メートルロボットがいよいよ来年完成に漕ぎ着けて、戸外で闊歩する日に向け、関連するビジネスへの販路拡大の支援のほか、引き続きマル経融資活用の提案などを行う計画である。(北支部)
(※ニューズレター271号(発行:大阪商工会議所)より抜粋)

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